はかりは2年に1度定期的に校正が必要
計量器にはさまざまなタイプがあり、実にありとあらゆるところで使用されています。例えば食料品店の食品売り場で量り売りをする場合もありますし、農業、漁業、サービス業などあらゆる業種業態で秤は必要不可欠なツールです。もしこれらの精度が狂っていたとしたら、取引において何を信じてよいかもわからなくなります。そのため計量器には定期的な検査が義務付けられており、2年に1回の実施が計量法で定められています。そもそも取引や証明に使用する計量器は、検定に合格し検定証印が付けられたものでなければ使用できません。一般家庭で使われるものに関してはこの限りではありませんが、店舗や取引に使用されるものには厳格な規定があり、それをクリアしたものを2年の頻度で定期的に校正する必要があります。
検査に合格し証明ステッカーを貼付
スーパーマーケットには多くの計量器が設置されており、一般消費者にとっても欠かせない身近なツールになっています。また薬局で調剤に使用される計量器、医療や福祉、学校などで証明に使われる計量器など、実にさまざまな場所に計量器は存在します。こうした取引や証明に使用される計量器は、精度を確保するため2年に1回の定期検査が義務づけられているものの対象物です。検査を受けることは当然であり、もし定期検査で不合格になった場合、修理をして再度検定を受けるか、新しい計量器を購入し直さないと取引や証明に使用することはできません。合格したものには合格証のステッカーが添付され、自治体によってデザインは変わっても目に付く場所に明示する必要があります。
不確かさを測るはかりの校正とは
校正証明書は、「はかりの不確かさを」の結果証明です。こちらは一般の検定つきでない計量器について検査をおこない、その結果を証明書という形で発行したものです。日本国内では一般的にJCSS証明書とISO証明書の2種類が発行されていますが、これは計量器の定期検査とはまた異なります。頻度は定められているわけではありませんが、1~3年に1回程度の実施が推奨されます。抗生は端的には定量比較であり、参照となる標準分銅を計量皿に載せて誤差を測定し、表示値の報告や標準値との比較を示します。検定つきの計量器は使用者側が調整出来ないようになっており、スペックがズレた場合は製造メーカーなどに送付し再検定を受ける必要が出てきますが、検定つきでない場合はこの限りではありません。2年に1度の頻度で使用地域で実施される定期検査は、都道府県にある計量検定所などでおこなわれますが、そちらとは違うものだと認識しましょう。いずれも安心して使うための制度であり、精度がでているかどうかの証明になります。